一度対馬に行ったことがある方なら実感がわくのですが、
対馬は大きな島なので、一度の旅行で全島を制覇するのは難しいです・・。
対馬は日本の離島で3番目の大きさで、琵琶湖や東京都23区と同じくらいの面積があり、
対馬の海岸線は915㎞あります・・!
そこで、国境の上対馬エリア(上対馬町・上県町)・古代ロマンの中対馬エリア(峰町・豊玉町)・観光拠点におすすめの下対馬エリア(美津島町・厳原町)の3つのエリアに分けて、エリアごとの観光情報をお届けしていきます。
今回は対馬北部の港がある比田勝(ひたかつ)を拠点に廻れる上対馬エリアの観光スポットをまとめてみました。ここで挙げているポイントを全て行くと最短ルートでも丸2日はかかります。 比田勝を拠点に対馬観光をしたい人は必見の内容です!観光ガイドとして計算している所要時間目安を各項目に示しているので、参考にしてくださいね。スポットでおすすめの季節があればそれも記載しています。
対馬北部の拠点比田勝へのアクセスは、実は韓国釜山からも便利なので旅好きには魅力の一つ。下記の記事も参考にしてくださいね。
上対馬エリア(上対馬町・上県町)の観光ポイント
上対馬エリアは、なんといっても景観が良くてアクセスも抜群なところ!対馬北部は高低差があまりないので、車も運転しやすく、比田勝を拠点にまわりやすいです。比田勝地区には宿泊施設も充実しているので、2泊のうち1泊は比田勝地区に宿泊するのもおすすめです。
韓国から数十キロ圏内なので、このエリアには韓国展望ポイントがいくつかあります。
また、上県町は野生の対馬やまねこが対馬でも突出して多く生息しています。下対馬エリアからは遠いですが、対馬やまねこの「かなたくん」が常駐しているやまねこセンターにも足をのばせます。
対馬のグルメも上対馬エリアはたくさんあるので、全島まわりきれなくてもこのエリアだけで十分に満足できますよ。
国境エリアならではの危険
国境の上対馬エリアを観光する際の注意点がひとつあります・・それは韓国の電波を拾ってしまうこと!!
韓国の電波って、すごく強いんですよ・・・今でも対馬でラジオをつけると、当たり前のように韓国のラジオ番組が聞けますもん。。
国内旅行の感覚で上対馬エリアに入ると、地理上は日本でも、電波上は「韓国」になってしまうエリアもあるので、要注意です。なぜなら、国際電話や外国の通信環境でメールを受信してしまう恐れがあるからです。
そんな時にタイミング悪く電話を受けてしまい、何万円もの請求金額にびっくりすることも。もちろんメール受信も危険です!
できれば事前にスマホの設定を「ローミングOFF」にしていれば、国境が近くなっても安心です。
ローミングOFFの設定がわからない方は、「機内モード」にすればオフラインになり、スマホでの撮影も可能になりますよ。
また、下記観光スポットのタイトル横に(電波注意!)と表示されている場所は韓国の電波を拾いやすいので、スマホ設定に気をつけましょう。
上対馬エリアの観光スポット14選
三宇田浜海水浴場
日本の渚100選の一つに数えられる天然の白浜。
太陽が出ている天気の良い日はぜひ裸足で散策してみましょう。
砂が細かく、日陰の休憩所もシャワーも無料で利用できます。
三宇田浜のベストシーズンは春先から夏まで。
夏休みは、家族連れで賑わう海水浴スポットです。
三宇田浜中央の小島は、干潮時には歩いて渡ることができます。
天然のモンサンミシェルですね! 現地での所要時間目安は20分。
ここへのアクセス(GoogleMap)はこちら。
日露友好の丘(殿崎)
三宇田浜から車で数分のところにある岬を殿崎(とのさき)といいます。
ここはかつて日露戦争の最後、日本海海戦があった海域で
ロシアの生還兵が対馬の漁村民によって助けられたエピソードが残っています。
その話に感銘を受けた東郷平八郎が対馬に揮毫を贈り、その文字が石碑に刻まれています。
巨大なレリーフや石碑がある他、ロシア兵上陸の地を説明する案内板があります。
岬の先端を周回できる木陰の遊歩道があり、対馬の北端を体感できます。
遊歩道を一周すると40分くらい。
所要時間の目安は20分~60分。
ここへのアクセス(GoogleMap)はこちら。
豊砲台跡
比田勝港から車で20分ほどのところにあります。
対馬に設置された砲台の中で一番最後に作られたのが豊(とよ)の砲台。
太平洋戦争に備えて対馬海峡の北部を防衛するために設置されました。
壱岐にも大きな砲台がありますが、それと同程度の規模を誇ります。
砲台跡は、ほとんど残っているので当時の雰囲気が想像できます。
砲台跡に向かう途中に崩れている箇所もありますが、砲台跡前まではレンタカーでなら登れます。
砲台の中は暗いので、入口近くの赤いボタンを押すと30分間点灯します。
砲台の上部にも砲台外から登れます。 所要目安時間は30分。
ここへのアクセス(GoogleMap)はこちら。
韓国展望所
豊砲台から5分ほどのところにある韓国を望む展望所の一つ。
2024年3月までは工事の為立ち入り禁止になっています。
1703年に起きた海難事故の石碑が近くにあります。
所要目安時間は15分。
ここへのアクセス(GoogleMap)はこちら。
異国の見える丘展望台(電波注意!)
比田勝エリアから車で40分のところにある韓国の展望スポット。
韓国展望台に行けないので、こちらに向かう人が多いです。
展望台が向く方向に、釜山のビル群が見えるときがあります。
韓国展望スポットのベストシーズンは強風が吹きすさぶ真冬。
海上の水蒸気が風によって払われると、対岸が見えやすいからです。
展望台までは駐車場からすぐなので気軽に立ち寄れる観光スポット。
公衆トイレはあまり綺麗ではないため、他のトイレをおすすめします。
所要時間目安は15分。
ここへのアクセス(GoogleMap)はこちら。
対馬野生生物保護センター・棹崎公園(電波注意!)
異国の見える丘展望台から車で20分ほどのところにある、環境省の無料施設。
通称は「やまねこセンター」
開館時間は10時~16時で、月曜日定休。台風で扉が壊れたら臨時休館もあり得ますので、
ここを観光コースに加えたら、事前に開館状況を電話で確認しておきましょう。
ここには対馬で唯一対馬ヤマネコを間近で見られるコーナーがあります。 ここに勤務してくれているのが、4代目のかなたくん。
タイミング良ければ、かなたくんが動いているのが観察できますが、
お昼ご飯を堪能した後は、お昼寝タイムに入ってしまうので
開館すぐの午前中に立ち寄るのがおすすめです。
入口近くにはここでしか入手できないヤマネコグッズを販売しているので、ぜひチェックしてくださいね。
この周辺でトイレに行くならここがおすすめです(笑)
所要時間の目安は20分。
もし、時間的に余裕があれば隣接する「棹崎(さおざき)公園」まで足を伸ばしてもよいでしょう。
棹崎公園は、「日本最北西端の地」として認定されています。
棹崎公園の海沿いからは、韓国が見える日もあります。
園内の灯台・棹崎砲台跡を見て戻ってきたら徒歩20分のコースです。
対馬野生生物保護センターへのアクセス(GoogleMap)はこちら。
棹崎公園へのアクセス(GoogleMap)はこちら。
ツシマヤマネコについて予習中の方はこちらの記事もチェックしてみてくださいね。
千俵蒔山展望台(電波注意!)
異国の見える丘展望台がある山を千俵蒔山(せんびょうまきやま)と言います。
標高は200m超えるくらいですが、パラグライダーの会場になるほど頂上付近は木が生えていないので見晴らしが良く、異国の見える丘展望台よりも韓国が見える可能性は高いです。
展望台から車でおよそ20分で到着できますが、山道の運転に慣れていないと辿り着くのは難しいです。でも、頂上からの景色は絶景なので、時間に余裕のある人にはおすすめです。 所要時間の目安は30分。
ここへのアクセス(GoogleMap)はこちら。
目保呂ダム馬事公園
対馬野生生物保護センターがある地区は「佐護(さご)」と言いますが、佐護から南に20分車で移動すると「仁田(にた)地区」に入ります。北側から見ると左手に入る道を進むと、目保呂ダムに向かいます。目保呂ダムは仁田地区からはさらに車で20分ほどかかります。
ここには、対馬のお馬さん「対州馬(たいしゅうば)」が20頭ほどのんびり暮らしています。おとなしくて朴訥としたお馬さんに癒されます・・。
3日前に電話で予約すれば対州馬の乗馬体験も可能です。月・木定休。
所要目安時間は見学だけなら20分ほど。
ここへのアクセス(GoogleMap)はこちら。
鳴滝自然公園
比田勝エリアから車で10分ほどのところにある対馬でも珍しい滝スポット。最大落差が30mほどあります。
山の水が増水する雨の日の翌日や梅雨の時期に行くと良いです。
森林浴をしながら遊歩道を散策すると、10分程歩いたところに滝があります。
滝の奥にも歩いていけますが、他の農道に通じるだけなので、来た道をひたすら戻ることになります。 所要時間の目安は30分。
ここへのアクセス(GoogleMap)はこちら。
オメガ自然公園
鳴滝から南に10分移動して、山の中にあります。県道沿いに「オメガ自然公園」の小さな案内板がありますので、見逃さないようにしないといつの間にか通過してしまいます。。
「オメガ」とは、昭和50年代に対馬に敷設された、世界に7箇所しかない巨大な電波塔「オメガ塔」のことで、
今はGPSがあるため解体されましたが、基礎部分が公園内に展示されています。
ここのベストシーズンは、新緑の季節。
とても緑がきれいで、遊歩道もたくさん伸びているので全てを歩ききるのは難しいですが、
舟志湾の海岸沿いをのんびり散策できます。東屋もあるので、ここでお弁当を広げてランチタイムもできます。トイレもちゃんとあります。 所要時間は人によりますが、オメガ塔基礎部分を観るだけなら15分程度。
ここへのアクセス(GoogleMap)はこちら。
舟志のもみじ街道
オメガ公園を過ぎて20分さらに南下すると、紅葉が色づいている画像つき「もみじ街道」の看板が見えてきますので、その方向に向かいます。看板から約5分ほどで舟志(しゅうし)地区にある森の中央に到着。
もみじ街道では駐車場が3カ所あり、森の中に遊歩道が約2㎞にわたって整備されています。
紅葉の季節には、対馬中から見物にやってきます(とは言っても、渋滞するほどでもないですが・・)
おすすめのベストシーズンは、青紅葉が綺麗な5月~夏頃と、11月中旬の紅葉が色づく季節。
所要時間の目安は、遊歩道を歩いたら30分程度。
もみじ街道をそのまま抜けると、南の琴(きん)方面に向かいます。
ここへのアクセス(GoogleMap)はこちら。
琴の大イチョウ
前述のもみじ街道をそのまま抜けて、数分南に進むと県道の道沿いに現れる琴(きん)地区の大イチョウ。
樹齢が1200年とも1500年とも言われています。数十年前に落雷を受け、中央部が割れてしまい鉄筋の支柱で支えられています。
その姿はまるで杖をついたおじいちゃん。
ここも、葉が色づく紅葉の季節がおすすめですが、ここ10年くらいは色付けなくなってきました。。加齢のせいでしょうか?
駐車場・トイレがあるので、休憩ポイントにもなります。 所要目安時間は10分。
ここへのアクセス(GoogleMap)はこちら。
茂木浜海水浴場
琴の大イチョウから琴漁港に向かい、島の東側の海岸沿いを比田勝方面に北上すると、茂木浜(もぎはま)の海水浴場に辿り着きます。
ウミガメの産卵場所でも知られていて、夏は海水浴をする家族連れもいます。
海水浴場の近くに大砲が置かれてあり、ロシア軍艦「ナヒモフ号」に設置されていた大砲を海から引き揚げて設置されています。無料のシャワーと更衣室が17時まで無料で利用可能です。 所要目安時間は(泳がなければ)10分程度。
ここへのアクセス(GoogleMap)はこちら。
上対馬温泉渚の湯
上対馬エリアにある市営の日帰り温泉施設です。三宇田浜に隣接しています。ここの泉質はとろみがあって、対馬島内の温泉施設の中では一番良い、と評判です。
入浴料が大人600円とリーズナブルですが、浴場からの眺めが三宇田浜が見えないので残念・・。露天風呂も長期閉鎖しているのでまた残念・・・。打たせ湯やサウナはあります。
入浴後の休憩室が静かで広いので、旅の疲れをここで癒してくださいね。 所要目安時間は40分。
ここへのアクセス(GoogleMap)はこちら。
対馬の観光情報は、こちらの記事にまとめていますので、よかったら参考にしてくださいね。
まとめ
今日の記事は参考になったでしょうか?対馬観光のヒントになれば嬉しいです!
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