【対馬まち歩き】対馬の城下町を歩こう!レンタカー不要の観光スポットはこんなにある

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万松院の正門。

対馬観光をしようと思ったら、レンタカーが必須!と思っているあなたに朗報です!

対馬の城下町エリアはレンタカーを利用せずとも、観光ができます。

対馬には、対馬を治めたお殿様が鎌倉時代からいました。そして、600年もの長い間同じ家系でずっと家督を継いできたために、対馬には立派な城下町の名残が残っています。

いえ、むしろ車があったら不便かも?というくらい、城下町エリアは細い路地に見るべきものがたくさん詰まっているのです・・!だからこそ、レンタカーを脱ぎ捨てて、敢えて「まち歩き」してみませんか?

対馬の中心部である厳原城下町エリアだけに絞れば、移動時間もそんなにかからず、徒歩圏内で観光が楽しめます。

城下町エリアへのアクセス

城下町でまち歩きをするなら、対馬やまねこ空港もしくは厳原港から対馬に入ります。

厳原港から徒歩圏内

厳原城下町までは、厳原港が一番近く歩いて15分ほどで、中心部のいづはらショッピングセンターティアラに到着します。厳原港から中心部までのアクセスは、路線バスもしくはタクシーも利用可能です。現状路線バスは、配車タイミングがあまり良くないため、実質的には徒歩もしくはタクシー移動になるでしょう。

対馬やまねこ空港からは路線バスで

飛行機で対馬やまねこ空港に着いた方は、路線バスで「厳原」まで移動します。

時間はおよそ30分程度、距離は10㎞程です。料金は750円(2024年2月時点)です。もし、厳原到着後にその日中にバスに乗る予定の人は一日乗り放題のフリーパス乗車券(大人1,040円子ども520円)を購入しておくとよいです。

対馬へのアクセスについては、こちらの記事を参考にしてくださいね。

キャリーケース(荷物)はどうすれば?

チェックイン前はホテルに置けますが、厳原バス停の待合室にロッカーが10個ほどありますので、こちらも利用可能です。

厳原港でも、チケットカウンターに申し出ると一日一つ500円で預かってもらえます。

まち歩きに心強い「ふれあい処つしま」

厳原城下町の中心にある、観光案内所「ふれあい処つしま」では観光に関する様々なサポートが受けられます。朝9時から夕方18時まで営業しています。

無料で良質の観光パンフが揃っている

ここには、対馬に関する様々なパンフレットが並んでいます。「これが無料?!」とびっくりするような内容の濃いリーフレットが何種類も並んでいます。

他エリアの観光情報の他にも、飲食店マップや市内の地図もありますので、次回来島を検討している人はここで必要な情報を入手しておきましょう。

カウンター対応も可能です。わからなくなったら相談してみましょう。親切に対応してもらえます。

レンタサイクルがある

厳原城下町は、まち歩きで江戸時代の雰囲気を感じ取ってもらいたいですが、数キロ歩くのは大変なので、距離のあるところは自転車があると便利です。

観光物産協会では、レンタサイクルサービスがあります。厳原市内(久田道~桟原地区)内で乗ってね、というルールがありますが、坂はあまりないので、少し距離がある観光スポットへは自転車があると便利です。

2時間以内500円、4時間以内700円です。最初にデポジット(保険)がかかるので、1500円を渡すことになるのですが、無事に返却できればデポジット分が戻ってきます。

「対馬の歴史探訪パスポート」が2023年に新設

まち歩きにお得なチケットセットが2023年に発売開始しています。その名は「対馬の歴史探訪パスポート」4枚セットで900円。

「対馬の歴史探訪パスポート」とは、万松院(拝観料300円)、対馬博物館(入館料550円)、朝鮮通信使歴史館(観覧料220円)、旧金石城庭園(入場料310円)の4箇所を900円(子どもは510円)で巡ることのできるチケット。大人だと480円お得になります。

パスポートの有効期限はなんと1年間。発売期間は2024年3月31日までです(延長する可能性大です)。

このチケットでお得に観光や学びを得ることができます。また、この4箇所のうち3カ所は宗家のお城の敷地内にあるので、もちろん徒歩で回った方が効率的です。

対馬博物館

2022年4月にオープンしたばかりの新しい総合博物館。対馬と大陸との文化的な交流がわかります。展示スペースは時期により何カ所かにわかれますので、受付カウンターに聞くと教えてくれます。特別展のチケットは歴史探訪チケットの料金には含まれていません。

金石城の石垣の上にある黒く大きな建物なので、ふれあい処つしまを出るとすぐにわかります。

きれいなトイレや休憩スペースもあるため、一息つけます。

毎週木曜日は休館。他の博物館とは休館日が違いますのでご注意ください。

金石城庭園

対馬のお殿様「宗家」が建てたお城が金石城。江戸時代に朝鮮通信使を迎えるために作られた庭園は、その国の文化レベルを推測されるために、対馬では趣向を凝らして頑張ってつくりました。

平成になって再現されたこの庭園、対馬の海岸線を表現しているのだそうです。

入口から進んで奥に出口専用の回転バーがあります。抜けるとすぐに万松院の入り口に進みます。

万松院

中世期の対馬を治めた宗氏の菩提寺。日本三大墓所の一つで、対馬の全盛期を感じることができる歴史スポット。境内には樹齢1200年と言われる3本の大杉がそびえ、本堂には貴重なお宝が。ここはぜひ地元ガイドさんに案内してほしいところ。解説なしでは、謎だらけの本堂になりますので。。

基本的に毎日開きます。朝8時から入場可能。

朝鮮通信使歴史館

万松院からお城に戻らずまっすぐ城壁を見ながらふれあい処対馬に戻る途中に見えてくるのが、朝鮮通信使歴史館。

江戸時代、日本は朝鮮からの外交使節団を江戸城まで迎えていました。その使節団の名前が「朝鮮通信使」。2017年にユネスコの世界記憶遺産に登録されてからは、広く知られるようになりました。対馬藩は江戸城まで道案内をするお役目をもっていたため、朝鮮との交渉などを行っていました。対馬でしか見る事のできない資料がここに集まっています。

対馬博物館の姉妹館にあたるため、休館日は木曜日です。

他にもある!城下町歩きでいける歴史スポット

歴史探訪パスポートで巡るスポット以外にも、徒歩圏内で行ける史跡・スポットはたくさんあります。

細かいポイントを挙げるとキリがないので、代表的なスポット(それでも選ぶのに苦労する・・)をご紹介しますね。

御船江跡(自転車が便利)

久田にある、江戸時代の遺構。全国で唯一残る木造船のドック跡です。

厳原港のすぐ近くながら、静かな雰囲気なので、対馬に来たことを実感します。

アクセス(Googlemap)はこちら

半井桃水館(自転車が便利)

厳原の歴史や文化を知ることができる入場無料の公共の施設。毎週火曜日が休館。

施設内には、樋口一葉さんと親しかった対馬の半井桃水(なからいとうすい)の半生や、興味深い展示物をみることができます。カフェスペースもあるので一休み。

半井桃水館の前の通りは武家屋敷通りなので、江戸時代の対馬の雰囲気を感じます。

ここでは、1000円で絵手紙体験もできます。絵手紙を描きながらゆったりとした時間を過ごせますよ~

アクセス(Googlemap)はこちら

漂民屋跡

建物も何もありませんが、厳原港から柳のある川端通りに入る途中に見えてきますので、対馬に入る前に予習しておきましょう。

「漂民」とは、嵐などで漂流した朝鮮の人たちのことで、日本初の難民キャンプが対馬にありました。全国で発生した漂民を一旦長崎の出島に集めて、最後は対馬藩(厳原港)から安全に朝鮮に送り届けてあげたのでした。

対馬は文字通り朝鮮との窓口だったのですね。

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清水山城跡

豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に築かせた駅城の一つ。曲輪や虎口など、戦国時代の城の構造がそのまま残ります。秀吉が作らせた城が現存している全国でも珍しい史跡です。

対馬博物館の入り口奥の坂道を進むと山城の登山口に辿り着きます。博物館入口からおよそ20分ほどで清水山城三の丸まで到着。一の丸まではそこから30分ほど。日暮れになると街灯もないので、遅くとも15時には登りはじめましょう。

アクセス(Googlemap)はこちら

厳原八幡宮

ゆっくりと支度して、朝の神社参拝へ。厳原八幡宮は西山寺から徒歩10分程度です。

境内には原始林がわずかに残っており、静かで厳かな雰囲気です。御朱印も受け付けています。

アクセス(Googlemap)はこちら

長寿院(自転車が便利)

江戸時代に滋賀県高月市から真文役として赴任した対馬の三大聖人の一人「雨森芳洲(あめのもりほうしゅう)」先生のお墓がある臨済宗南禅寺派のお寺です。本堂の奥に山がありますが、階段を登っていくと、お墓があります。

滋賀の歴史に詳しい方は訪ねてみると良いでしょう。

アクセス(Googlemap)はこちら

宿坊西山寺

厳原市内にはいくつか宿泊施設がありますが、市内観光のみに絞ればおすすめのお宿はこちら、宿坊西山寺。

江戸時代に京都の五山から輪番制でお坊さんが対馬に派遣された以酊庵があった西山寺は、洗練された雰囲気です。厳原港を望む山腹にあるお寺なので、車で向かうと道が狭く車庫入れが大変。レンタカー無しの観光には適しています。

厳原港からもほど近く、朝食が美味しいイチオシのお宿。朝食付きがおすすめです。

宿坊西山寺への予約はこちらから。

西山寺座禅体験

今回おすすめの宿坊西山寺では、早朝に無料で座禅体験ができます。

心を静かに整えると、自然とおなかがすいてきますよ。

食事もお土産も徒歩圏内

食事も厳原市内で選べます。いろいろありますので、観光物産協会で飲食店リストを入手して電話するのが良いでしょう。市内大手橋エリアでは、スナックやカラオケも楽しめます。

(注意!)対馬の飲食店は、少人数で運営しているところが大半なので、キャパオーバーするとお店に行っても断られます!不定休(対馬では「いつ営業するかわからない」、の意)のお店が大半ですので、来店前に電話するのが鉄則です。

城下町エリアでは、ふれあい処つしま内にある「観光の間」や、ティアラ2Fにも売店があります。イチオシのお土産は、対馬に生息する日本ミツバチから譲ってもらった対馬の宝「はちみつ」と、藻塩。

隣の「つしにゃんキッチン」では、はちみつ藻塩ソフト(550円)と呼ばれるソフトクリームが人気です。

他の対馬のお土産についてはこちらの記事にまとめています。

【対馬のお土産】対馬観光の前に予習しておこう!対馬でしか入手できないお土産リスト
対馬に来たら、自分用のお土産どこで何を買えばいい??に答えるページ。通年入手できるものと季節限定で入手できるものを分けてご紹介しています。

渡辺菓子舗(自転車が便利)

対馬の銘菓「かすまき」のトップブランド。ここのかすまきはお土産店には出していないので、店舗に直接向かいましょう。朝7時から営業しています。日曜定休。

お店の前に来ると甘く香ばしい香りが漂います。お彼岸やお盆など贈答があるイベントでは午前中で売り切れることもあります。不安な方は事前に電話予約をしておきましょう。

このお店の目の前には対馬藩の学校「藩校日新館」の正門が復元されていますし、近くには対馬藩のお城の跡「桟原城」の城壁も見られます。そのあたりも散策してみても面白いですよ。

アクセス(Googlemap)はこちら

まとめ

今日の記事は参考になったでしょうか?対馬観光のヒントになれば嬉しいです!

当宿泊施設「ひのき山荘対馬」は、「友達の別荘に来たかのような気楽さ」を味わえる一棟貸切型コテージです。島旅を対馬で満喫したい方にぴったりのお宿ですので、ぜひご検討くださいね!

ひのき山荘対馬について知りたい方はこちらへ。

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貸しコテージひのき山荘対馬では、壁、天井、柱に対馬産ひのきを使用しています。対馬産ひのきの香りと静かな空間が、まるで対馬の大自然の中にいるように、ご宿泊のお客様の快眠と癒しをお約束いたします。対馬観光の際は貸切コテージひのき山荘対馬をご利用ください。2泊以上は直接予約がお得です。

また、管理人せりにゃんは対馬観光ガイドも受付中です。

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せりにゃん

対馬の観光ガイド。実家はひのき山荘対馬を営んでいます。ブログ運営をしながら、対馬の観光情報を伝えています。

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